マッサージオイルやクリームに含まれるエモリエント成分とは?

フットマッサージのときに使うオイルやクリームには、エモリエント成分と呼ばれるものが入っていることがありますので、エモリエントという言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。

しかし、実際に意味まで理解している方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。

そこで今回は、その言葉の意味、エモリエント成分の働きなどをお話いたします。

エモリエントとは?

エモリエントと保湿は、似ているようですが違います。

肌にうるおいを保つ「保湿」に対して、うるおいを保ちながらも皮膚を柔らかくすることを「エモリエント」といいます。

保湿は「moisture keeping」ですが、エモリエントは「emollient」で、柔らかくするというような意味があります。

エモリエント成分とは?

エモリエント成分というのは、肌にうるおいとハリを与えて柔らかくしてくれる成分で、マッサージオイルや基礎化粧品などに主に配合されています。

エモリエント成分と表記されているものが多いですが、エモリエント剤と書かれる場合もあります。

エモリエントの3つの働き

エモリエント成分には、大きくわけると3つの働きがあり、それぞれの働きによって、うるおいと柔らかくする効果を発揮しています。

肌の表面の水分を保つ

エモリエント成分は、油溶性の成分なので粘着性が高いのも特徴です。

そのため、ラメラ液晶構造というものを作り出し、この構造によって水分を保つことができるようになっています。

肌の水分が蒸発するのを防ぎ、肌のバリア機能をアップさせる

エモリエント成分は、肌の表面を覆うような働きがあり、この機能は皮脂の役割も果たします。

そのため、皮脂の代わりに肌のバリア機能を高めて、肌の水分が蒸発するのを防ぎ、外部からの刺激を防いでくれます。

肌を柔らかくする

肌の水分を保つことで、肌の角質層にまで作用し皮膚を柔らかくしてくれます。

その結果、肌の状態を整えて保つという役割もはたします。

エモリエント成分の代表的なもの

エモリエント成分は、とても多くのものがありとてもすべてを紹介はできませんので、代表的なものを紹介します。

ワセリン

ワセリンは、ドン・キホーテやドラッグイレブンなどで気軽に購入ができる保湿剤で、低刺激のため全身に使え、子供にも利用することができます。

化粧水の後に乾燥を防ぐという目的で利用したり、体の乾燥が気になる場所、唇に塗ってリップクリームのかわりにしてもいいでしょう。

オレイン酸

美肌の特効薬ともいわれている皮脂の成分で、脂肪酸の中に多く含まれています。このオレイン酸は、加齢とともに少なくなっていくため、30代になると乾燥肌の原因になるなど肌トラブルを引き起こします。赤ちゃんのようなもちもち肌になるためには欠かせない成分です。

ポラージオイル

ポラージオイルは、ガンマリノレン酸が含まれているルリジサの種子から取れる油です。

ガンマリノレン酸は、必須脂肪酸の1つとして細胞の新陳代謝に欠かせないもので、女性ホルモンのような働きもあります。

そのため、更年期障害への効果も期待できるとして注目されているオイルです。

セラミド

セラミドは肌の必須成分の1つで、体を乾燥から守るバリア機能があります。

誰の肌にも存在しているものですが、セラミドが満たされていればいるほど、肌のキメは細かく、肌荒れがしにくくなります。

アボカドオイル

非常に保湿力が高いアボカドオイルは、乾燥肌に対する保湿の役割だけではなく、肌を柔らかくする作用にも優れています。

皮膚の炎症トラブル全般にも効果が期待できるといわれていて、オイルマッサージには広く利用されています。

スクワラン

スクワランは、スクワレンを酸化しにくい状態にしたものです。

スクワレンは、深海鮫の肝油中に多く含まれていて、水素を添加するとスクワランになります。

間違えやすい成分ではありますが、化粧品などに使われているのは、このスクワランです。

どちらも肌の皮脂膜形成になくてわならないもので、保湿において大きな役割を果たします。